黄み肌ブルベをパーソナルカラーのプロが徹底解説!
公開日 2023年5月15日 / 更新日 2023年10月25日“黄み肌ブルベ”という言葉を聞いたことはありませんか?
「パーソナルカラーにおけるブルベって赤み肌じゃないの?」
「黄み肌ならイエベでしょ?」
などと疑問に思っている方も多いですよね。
実は、黄み肌ブルベと診断された方は、ブルベでもイエベでもない場合があります。
なぜなら、色みの特徴が強くなく、色調(トーン)に特徴がある方も多くいるからです。
ここでは、黄みを感じる肌色をしている方でも、イエベ以外の診断結果になる理由を解説いたします。
この記事を読み終えて頂ければ、パーソナルカラー診断への理解が深まり、肌色に固執しなくなります。
目次
黄み肌ブルベとは何か?
パーソナルカラーにおける「黄み肌ブルベ」を、この記事ではこう定義します。
「肌に黄みを感じるのに、パーソナルカラーのシーズンがウインターまたはサマーである。」
パーソナルカラーは、流派や講師によって考え方も様々で、答えもありません。
分かりやすくするために、この記事ではこのような前提で解説いたします。
黄み肌とはどんな肌色なのか?
そもそも、黄み肌とはどんな色なのでしょうか?
日本人は大体の方が黄色人種ですよね。
黄色人種は、黄みを感じる肌である方が多いという事実があります。
そして、人の肌の色には色むらがあります。
おでこは黄色っぽいけど、頬だけ赤みがある方などもいらっしゃいます。
「黄みを感じる肌」というものはとても曖昧な表現です。
(筆者も、肌に黄みはありますが、イエベ色はかなり苦手です。。。)
肌色の事実
上記の写真の色は何色だと思われるでしょうか?
実は、上記の写真は全て「橙色」です。
上記の写真は、マンセル表色系では、橙に当たります。
(マンセル表色系は、色を測る際の標準的な基準として世界中で使用されています。)
橙は、赤と黄を混ぜて作る色です。
左側の色は赤に寄り、右側の色は黄に寄っている橙色です。
もちろん例外もありますが、多くの日本人は、このような橙色の肌色をしています。
橙色の中でも、赤に寄った肌色をされている方は、見るからにブルベとわかります。
でも、橙色の中で、どこからを黄み肌と定義するか、微妙なところですよね。
(サイアートパーソナルカラーシステムでは定義があります。)
そして、パーソナルカラーは、肌の色だけを見て診断するわけではありません。
次の章からは、黄み肌の方でもイエベカラーが似合わない理由を、具体例を挙げて解説していきます。
髪が肌に与える影響
パーソナルカラー診断で影響が大きい外見の要素の一つに、髪があります。
- 色
- 固さ
- 太さ
- 量
- 艶感
- スタイル
上記の要素、どれもパーソナルカラー診断の結果に大きく関わってきます。
髪に似合う色を判断するためにも、髪を見て診断しています。
また、それに加えて、髪が肌色へどのような影響を与えているかも重要なポイントになってきます。
実例1:Aさん
肌はかなり黄み寄りで、明らかな「黄み肌」のAさん。
髪が固めで太く、多く、黒髪でした。
長くはありませんが、輪郭を覆うような、ダウンスタイルをされていました。
そんなAさんは、髪の影響で顔の血色、黄みが引かれて、実際よりも肌が白く見えていました。
Aさんのような髪の場合、顔に影が入り肌色が暗く見える場合が多いです。
しかし、Aさんの場合は逆の現象が起きていたのでした。
Aさんご本人は、「黄色いのに、色白と言われて不思議だな。」と感じていたようです。
(この現象に関しては髪をマスキングして肌の測色を行うことで確認できます。)
実例2:Bさん
今度は、Bさんの例です。
Bさんの肌は、特別黄み寄りではありませんでした。
でも、髪色はオレンジっぽい茶髪にカラーリングされていました。
そして髪は固く太めで、量は多くないですが、ダウンスタイルでした。
Bさんは、髪の影響を受けて、肌はかなり黄色く見えていました。
なので、髪をマスキングすると、肌の黄みが弱まり、もっと肌が綺麗に見えました。
髪が肌に与える影響(まとめ)
2つの実例をご紹介いたしました。
Aさんのパーソナルカラーは、ウインターになります。
この記事で定義する「黄み肌ブルベ」にあたりますが、「ブルベか?」というと、違います。
Aさんのお肌に青みの強い色を当てると、不健康に見えます。
黄みの強い色を当てると、もっと黄色いお肌になります。
Aさんは、青みも黄みも強すぎない方が良く、色相はニュートラルに当たります。
(ニュートラルはイエベとブルベの中間の色のことです。)
Bさんも髪の影響でイエベが似合いそうに見えていました。
しかし実際は、イエベではなく、ニュートラルです。
肌色だけで、パーソナルカラーは診断できないということがお分かり頂けたでしょうか?
似合う色調(トーン)
肌の色を中心に解説してきましたが、色以外にも大事なポイントはあります。
それが、「彩度」と「明度」を示す、トーンです。
上図は、横軸が彩度(鮮やかさ)、縦軸が明度(明るさ)を表します。
パーソナルカラーを見ていく上で、似合うトーンは、とても大事です。
色相(イエベ、ブルベ)には、あまり強い特徴はないものの、
- 明るい色が似合う
- 暗い色が似合う
- くすんだ色が似合う
- 鮮やかな色が似合う
など、似合うトーンに特徴がある人もたくさんおられます。
「黄み肌ブルベ」にあたる方は、ブルベではなくニュートラルで、似合う色のトーンに特徴がある!というのが、私の考えです。
(様々なパターンがあるかと思いますので、断言はできません。)
そもそもパーソナルカラーとは何か?
パーソナルカラーとは、髪、肌、目元など、首から上にあるパーツに調和する色のことです。
パーツそれぞれに似合う色を見ていき、総合的に判断していきます。
面積の広さから、肌の色に注目しがちなのは、よく分かります。
しかし、目元に特徴のある人や、髪に特徴がある人など、様々なのです。
なので、パーソナルカラー診断を受けて、
「私は黄み肌なのに、ウインター(サマー)だと言われた。」
など、不思議に思う必要はありません。
もし不思議に思った際は、理由をアナリストに聞いてみてくださいね。
まとめ
それでは、この記事の大切なポイントをまとめます。
- 「肌に黄みを感じるが、ウインターまたはサマーである。」ことがこの記事での黄み肌ブルベの定義
- 黄色人種の肌色は、多くの人が橙(赤+黄)である
- 髪の影響で、実際の肌色と見える肌色に違いが生じることがある
- 黄みの強い肌色でも、髪の影響で肌色が黄色っぽく見えないことがある
- 上記の逆もある
- イエベやブルベの人よりも、ニュートラルの人が多い
- 似合う色調(トーン)に特徴がある人が多い
- 「黄み肌ブルベ」にあたる方は、ブルベではなくニュートラルの可能性がある
- 黄み肌ブルベと言われても不思議に思う必要はない
以上です。
「黄み肌ブルベ」という言葉は、とても曖昧な表現です。
そして、トーンを無視してパーソナルカラーを理解することはできません。
正しく自身のパーソナルカラーを知って、楽しく活用していただきたいなと思います。
当サロンは、神奈川県秦野市の自宅でプライベートサロンをしております。
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色彩理論に基づいた論理的なパーソナルカラー診断をいたしますので、興味がある方はLINEよりお問い合わせいただければと思います。