パーソナルカラー診断におけるセカンドシーズンの本当の意味(前編)

公開日 2023年4月9日 / 更新日 2023年11月19日

パーソナルカラー診断に行ったり、アプリなどで自己診断をした際に、セカンドシーズンを知った方もいるのではないでしょうか?
しかし、パーソナルカラー診断におけるセカンドシーズンの意味が、よく分からない方もいらっしゃるかもしれません。
また、誤解をされている方も少なくないように思います。
実は、1番似合う色がファーストシーズン、2番目に似合うのがセカンドシーズンというわけではありません
パーソナルカラー診断におけるセカンドシーズンは、ファーストシーズンとの共通点を見て理解する必要があります
この記事では、パーソナルカラー診断におけるセカンドシーズンについて解説をいたします。
この記事を読み終えると、セカンドシーズンの解釈の仕方がわかり、よりパーソナルカラーへの理解が深まります。

パーソナルカラーの分類

4分割(春夏秋冬)のパーソナルカラーでは、下図のような4つのカラーグループに分類されます。

4シーズンのカラーグループ

また、この4グループを、夏冬をブルーベース、春秋をイエローベースと2つに分けることもあります。

ところが、このように分類されたのを見ると、グループ内でも全ての色の属性(特徴)が一致している訳ではないことが分かるかと思います。
1つのグループ内でも、様々な属性を持つ色が混在しています。

スプリングの色見本

上図の春に分類されるカラーグループは、

  • 明るい色
  • 鮮やかな色
  • くすみのないクリアな色
  • 黄み(イエローベース)の強い色

が主に含まれています。
そして、スプリングタイプに分類される方でも、色々な特徴を持つ方がおられます。

  • 黄みは強くない方が良いが、明るく鮮やかな色は似合う
  • 黄みは強い方が良いが、鮮やかさ、明るさは中くらいが良い
  • クリアで明るい色であれば、なんでも似合う

上記はほんの一例です。
一つのグループの中でも、似合う色と似合わない色があるのは、自然なことであることがお分かり頂けたでしょうか。
また、診断結果(ファーストシーズン)とは違うシーズンに似合う色があることも自然なことです。

パーソナルカラーを理解するには、色の属性(特徴)に着目する必要があるのです。

セカンドシーズンの意味

セカンドシーズンはファーストシーズンとの共通点を理解することで役に立ちます

上図は、色の調子(トーン)を表しております。
縦軸が明度(明るさ)、横軸は彩度(鮮やかさ)を示しています。
これに色相(色み)を加えた3つの要素を「色の三属性」と言います。

4つのシーズンをざっくりとトーンで表すと下図のようになります。

(この限りではありません。)

そして、似合うトーンには特徴があるものの、色相には大きな特徴がない、
「ニュートラル」の方
もいらっしゃいます。
ニュートラルの方は、イエベ、ブルベで分け、カテゴライズしてしまうと、似合う色の幅を狭めてしまうことがあります。
そのような方にも役立つのが、「セカンドシーズンを知ること」なのです。

補足

トーンのシーズン分けは、業界で統一されているものではありません。
また、きっちりと絶対に当てはまるものでもありません。
そして、協会、講師、アナリストによって見解に違いがあります。
どれが正解、どれが不正解というものではないと思います。
ですので、診断を受けていただく際は、「納得できること」「似合う特徴を知ること」が重要です。

セカンドシーズンのよくある勘違い

「ファーストシーズンは1番似合う色、セカンドシーズンは2番目に似合う色。」
という解説をたまに見かけます。
この考え方もあるのかもしれません。
しかし、これでは理解が難しいのではないかと思います。

例えば、「ファースト秋、セカンド冬」の方です。
実際に、アプリの診断でこの結果になり、
「イエベ50%、ブルベ50%って書いてあるけど、どういうこと?」
と困惑されていた方がおられました。

こちらの方を例といたします。
秋と冬の場合は共通点が「暗い色」です。
なので、こちらの方は「暗い色が似合う」ということになります。
色相はウォーム(イエベ)〜ニュートラルです。
彩度は低〜中彩度です。
(※似合う色の幅は人によって違います。)

ファーストとセカンドの意味を知っていれば、アプリの診断でも十分な情報があるのではないでしょうか。
せっかく無料の診断ができても、情報を正しく理解できないともったいないですよね。
ぜひ、色相(イエベ、ブルベ)に囚われず、「共通点」に着目して、パーソナルカラーを楽しんでいただきたいなと思います。

セカンドシーズンのタイプ別解説

こちらの章からは、各パターン別の解説をいたします。

ボリュームがあるため、こちらの記事ではファーストシーズンが、春と夏の解説をいたします。
後編で秋冬の紹介いたします。

ファーストシーズン春

セカンド夏(春×夏)

春と夏に共通する、「明るい」色が似合います。
色相はウォーム(イエベ)〜ニュートラル、彩度は中〜高彩度です。
人によっては、イエベ寄り、高彩度寄りという方もいらっしゃるかと思います。
素材は軽い(薄い、レースなど)ものがお似合いになります。

セカンド秋(春×秋)

春と秋に共通する、「ウォーム(イエベ)」な色が似合います。
明度は中〜高明度、彩度は中〜高彩度です。
似合う素材感は人によります。
暖かみを感じる色であれば、重要視されない方もいらっしゃるかと思います。
「ほぼ春のど真ん中で、セカンドをつけたいなら、秋になるかな?」
くらいの方もいらっしゃるかもしれません。
その場合は、軽めの素材、艶のある素材がお似合いになります。
(色相以外の特徴に大きく左右されますので、断言できません)

セカンド冬(春×冬)

春と冬に共通する、「高彩度」な色が似合います。
明度は中〜高明度、色相はウォーム(イエベ)〜ニュートラルです。
くすみカラー、マットな素材が苦手で、艶のある華やかなものが得意です。
存在感のあるハードな素材にも、強いデザインでも、負けず似合います。

ファーストシーズン夏

セカンド春(夏×春)

夏と春の共通点、「明るい」色が似合います。
彩度は低〜中彩度、色相はニュートラル〜ややクール(ブルベ)です。
薄い、軽い素材がお似合いになります。

セカンド秋(夏×秋)

夏と秋の共通点「低彩度(薄い、くすみ)」な色がお似合いになります。
色相はややクール寄りのニュートラル、明度は中明度です。
薄かったり、柔らかい、マットな素材がお似合いになります。

セカンド冬(夏×冬)

夏と冬の共通点「クール(ブルベ)」な色がお似合いになります。
明度は中〜高明度、彩度は中〜高彩度です。
夏の方は低彩度が得意な傾向があります。
しかし、色相に特徴がある方の場合は色の濃さが必要となります。
(薄いと、色の特徴が出ないからです。)

素材感は人によって異なりますが、マットな素材が得意な傾向があります。
(色相以外の特徴に左右されますので、断言できません)

補足

同じファースト×セカンドの組み合わせになっても、診断の根拠は人によって違うはずです。

ニュートラルの方でも、イエベかブルベに偏っている方、偏りがない方、どちらもいらっしゃいます。
また、明度に関しても、高明度、低明度のどちらかに寄っている方、中明度が良い方など、様々なのです。
彩度に関しても同じことが言えます。

最後に

パーソナルカラー

人は違って当たり前です。
なので、パーソナルカラーを「タイプ」として診断するのは無理があります。
そして、セカンドシーズンを知ることで、より深く理解できるかと思います。

プロとしては、「どの特徴がどう効いて、その診断結果に至ったか?」を大切にしていただきたいと思います。

こんな記事を書いておきながらなんですが、当サロンでは、セカンドの診断は致しません。
理由「似合う色には幅がある」ことがほとんどだからです。
幅が広い方こそ、この概念に縛られてほしくないのです。

どんな色が似合うか、どんな配色が似合うか、
視野を広く持っていただきたく、縛られない診断を目指しております。

ぜひ、あなただけの似合う色を知って、楽しんでいただきたいなと思います。

最後に当サロンの紹介をさせてください。
当サロンは神奈川県秦野市でパーソナルカラー診断専門のサロンをしております。
駐車場もありますので、小田原、松田町や大井町などからもお客様がいらっしゃる自宅サロンです。
診断に興味を持たれた方は、ぜひLINEより問い合わせいただければと思います。
お問い合わせフォームはこちらです。

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